シラミ基礎知識

シラミ。平仮名だとしらみ。漢字だと虱、あるいは蝨。英語だとlouse。「シラミ」という名の語源は、「白虫(シラムシ)」が縮まったという説が有力である。

哺乳類に外部寄生して吸血する小さな昆虫で、羽がなく不完全変態で成長する。人間に寄生するものは二種類おり、主に頭髪に寄生するアタマジラミと陰毛に寄生するケジラミがいる。他にコロモジラミという種が知られているが、アタマジラミを毛布などで飼育・観察した結果、やがてコロモジラミに変わることがわかり、今日では同種の別系統として扱われている。人間の体温に守られて広がり、現在、もっとも広い分布圏を持つ昆虫と言われている。

シラミの口器は吸収式で吸血しやすい構造になっており、脚の末端は、頭髪、陰毛、布地等の寄生部位にしっかりとしがみつけようにカギ型の爪を発達させている。成虫は両性あり、幼虫も吸血性で貪欲である。

卵から幼虫を経て成虫となり、ひと月ほどの寿命の間に無数の卵を毛根の近くに産み付ける。生涯血液と体液だけを栄養源とし、飢えに弱く、人体を離れると長くても三日程度しか生き延びれない。季節に関係なく一年中発生し、アタマジラミは集団内で大流行することもある

Angband内にのみ生息する巨大白シラミは、30cmもの大きさの巨大な種で、恐ろしい速さで増殖する。一匹ごとの攻撃力は取るに足らないが、増殖したシラミたちに囲まれると身動きが取れず死に至ることもある。しかし、想像して欲しい。30cmもあるシラミ(シラミ画像の項参照)がひしめく密室というのは、ただそれだけで地獄である。

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